今日、論文がリジェクト(不採用)されたとの連絡を受けました。自信のある論文だっただけに、連絡を受けてからしばらく車の中で呆然としていました。
この論文の内容は、近年関心のあるテーマですが、大学以来の専門分野とは異なります。私の中では、テーマB(◯対抗)としている研究テーマです。
知人のアドバイスも受けながらこのテーマに該当しそうな学会を探し、投稿先を定めました。論文投稿時の状況は以下のとおりです。
・投稿する学会誌を決めてから、安くない入会金と年会費を納入して入会。
・この学会に知り合いは1人のみ。
・投稿の際に必要な所属名(必要なのか疑問ですが)は、自分の所属する会社名。
アウェイ感十分ですが、岡山大学の図書館にこもって過去の学会誌掲載の論文を読みあさり、傾向を抑えたつもりで論文を書きました。
しかし、門前払いでした。
リジェクトの理由として挙げられたのは次の3点です。
1 示された事実からこの結論を導くことは難しい。
2 根拠となるべき表がない。
3 AとBの関係が明示されていない。
1については、論証不足や論の飛躍と言われれば、そうかもしれません。もう少し材料を準備して周到に論を展開するべきでした。
表(2)があれば理解を助けることは分かっていたのですが、紙幅の関係で表は落としました。ただ、表に示されるような各項目については、本文中でそれぞれ詳しく触れているつもりです。これで根拠がないとまで言われるとつらいです。
3については、指摘された箇所よりも前の章でA・B間の関係を示しています。指摘箇所で書いていないのは丁寧さに欠けるのかもしれませんが、明示されていないことはないはずです。
投稿論文がリジェクトされたのは初めてではありませんが、今回のリジェクト理由には3割ほど納得がいきません。分野や学会ごとの「作法」の違いもあるのでしょうか。
さすがに落ち込んだので、売れ残りのシュトーレンを買ってきてフォークでつついて慰めています……。