独り身の40代、大学院進学と博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

尾道と百島で強烈なメッセージを受け取る。「CROSS ROAD 2」@アートベース百島ほか

先日、昼前に岡山を出て友人と尾道広島県)へ向かった。現在開催中の「CROSS ROAD 2」を観るのが目的だ。

岡山から尾道までの所要時間は1時間と少し。車さえあれば気軽に行ける距離である。

 

駅近くの駐車場に車を停めて、港近くにある西御所県営上屋3号倉庫へ。錆びた鉄扉がかっこいい。ちなみに近接する2号倉庫は、自転車を部屋に持ち込んで宿泊できるというサイクリスト垂涎?のONOMICHI U2である。

この後、別の会場も観るのでセットの料金1,000円を払って中へ。

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ヨコハマトリエンナーレ2017でも展示中のProject God-zilla(柳幸典)は、横浜と異なり離れた場所からの鑑賞になるが、それでも巨眼に投影される映像は迫力ある。同じ空間にF-8E Crusader(原口典之)も展示。

 

尾道港に戻って百島行きの船に乗り込む。尾道と対岸の向島の間の狭い海域を船で通り抜けるのはなかなか楽しい。「尾道水道」と呼ばれるゆえんは、この船から見える景観で納得。

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百島の福田港で下船、そこから10分ほど島を歩く。道端の熟れ始めている柿やみかんで秋が深まりつつあることを知る。

会場のひとつ、アートベース百島は廃校になった中学校を利用したアートセンターとのこと。高台にあり港周辺の集落から見えるこの施設は、もしかしたら百島のランドマークとして定着するのかもしれない。

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3階建ての施設と体育館に複数の作家の作品が展示してある。

石内都氏の写真をこのサイズで見たのは初めてだったが、今にも動き出して声を発しそうなモノに心を掴まれてしまった。写真集ではなく、大きなサイズで見るべき写真だ。

2017年12月から始まる横浜美術館での個展はなんとしても観たい。

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アートベース百島からさらに5分ほど歩くと見えてくる古い映画館、旧百島東映劇場「日章館」。中には映像機器や幟、コカコーラの販売機なども残っている。ここも展示会場だが、映画館だけでも十分楽しめる場なのはちょっとずるいような。 

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ここでは100円を入れるとヒノマル・イルミネーション(柳幸典)が始まる。日章館の名とリンクする作品。

日章館とアートベース百島の展示を観ると、最初に訪れた尾道での空間の意味もよく理解できる。多くの人が強烈なメッセージを受け取ることになるだろう。「地域アート」の広がりもあって、誰もが親しみやすい作品が増えているように感じるが、現代芸術はこれくらいのメッセージ性があってもいいと思う。

 

ただ、尾道を散策し、船で百島に渡るという体験だけでも十分心を満たされるのも事実。天気がいい日に再訪したい。

CROSS ROAD 2

尾道駅から徒歩5 分の西御所県営上屋3号の大空間に、国際芸術祭「ヨコハマ トリエンナーレ 2017」でも展示中の柳幸典の大作「God-zilla」がさらにパワーアップして尾道に上陸。「CROSSROAD 1」での原口典之の大作「F8-E Crusader」と対決します。歴史的情緒豊かな尾道水道と鞆の浦との中間に位置する離島「百島」の廃校をアートで再活用したアートベース百島館内では、石内都の写真作品「フリーダ・カーロ」シリーズの展示を行います。加えて百島島内の空き家を再生し、宿泊施設とアート作品の展示空間を兼ねたアートハウス 五右衛門風呂の家「乙1731」を初公開。宿泊施設として改修される過程を公開するとともに、再生された土蔵には原口典之が新作を予定、母屋には尾道市出身の山本基が塩のインスタレーションを滞在制作。最後には鑑賞者と共に作品を海に還すプロジェクトを行います。 尾道商店街の長く空き店舗となっていた「旧八木文教店」は、本展覧会の情報センターとして再生されると同時に新人作家の発表の場となります。

 

会場:百島会場│アートベース百島、旧百島東映劇場「日章館」、五右衛門風呂の家「乙1731」 、尾道会場│県営上屋3号倉庫、旧八木文教店

開館時間:百島会場│10:00〜17:00 尾道会場│11:00〜17:00

休館日:百島会場│月・火・水 尾道会場│月・火  ※ともに祝日開館

観覧料:百島会場│大人 1,000円、大学生 800円 尾道会場│大人 500円、大学生 300円*高校生以下無料

artbasemomoshima.jp