40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

モノクロ写真が発する物語性のある光「大原治雄写真展」@高知県立美術館

モノクロ写真の光の表現に驚きました。 久しぶりの完全休日だったので、高知県立美術館で「大原治雄写真展」を観てきました。 高知出身の大原治雄は、戦前、移民としてブラジルに渡り、その後一度も日本に戻ることはなかったそうです。農場経営の傍ら、写真…

個性的な九州諸都市を鳥瞰図で楽しむ『美しき九州』(益田啓一郎編)

ページをめくってもめくっても色とりどりの鳥瞰図。とにかく掲載点数が多いのです。 先日来、「大正広重」と呼ばれた鳥瞰図絵師、吉田初三郎に関する資料を読んでいます。 knada.hatenablog.com 『美しき九州 「大正広重」吉田初三郎の世界』は、福岡を拠点…

「養蚕機織図屏風」には養蚕史的価値もありそう。「高松藩・狩野派!」@高松市歴史資料館

高松市の図書館で原稿用の資料を探したついでに、高松市歴史資料館で「高松藩・狩野派!―御用絵師とその周辺―」を観てきました。高松市の歴史資料館と図書館は同じ建物の中にあります。 ちなみに、岡山から高松に出かけての片道は約55分、1,510円です。地方…

精緻な分析にカラフルな挿図『吉田初三郎の鳥瞰図を読む』(堀田典裕著)

大正から昭和初期にかけて量産された美しい鳥瞰図。中心部が強調され、周辺は魚眼レンズでのぞいたような湾曲した独特の構図で、日本各地の風景が描かれています。手がけたのは吉田初三郎という人物で、当時「大正の広重」とも呼ばれていました。 初三郎の鳥…

カフェのザワザワ感で集中できるサイト

音楽の流れるカフェのザワザワ感でこそ集中できる人、いると思います。私も原稿の内容によっては図書館の静寂よりもカフェのほうが筆が進みます。 そうは言っても、頻繁にカフェに行ける訳でもなく、行ったとしても毎回パソコンを開ける訳にもいかず。そんな…

沙弥島の作品を巡る夕方散策旅【瀬戸内国際芸術祭2016】

香川での仕事の帰り、沙弥島(しゃみじま 香川県坂出市)で瀬戸内国際芸術祭2016の作品を巡ってきました。 沙弥島は、1970年代の埋め立てで陸続きになっており(厳密には島ではない)、坂出市内からバスや車で行くことができます。 駐車場に車を停めて海岸沿…

クワイの入った焼売は忘れられない食感 - totto79(徳島市)

徳島まで来て目の前が真っ暗になったのですが、それはそれとしてもう一つ楽しみにしていた目的があります。それは3月にオープンしたtotto79でのランチです。 徳島駅から10分ほど歩いて、青い鳥の描かれた小さな看板を発見。 メニューは魯肉飯(ルーローファ…

同じ研究内容の論文を見つけてしまい……

今、目の前が真っ暗です。真っ暗なままキーボードを叩いています。 今朝、高速バスに乗って徳島に来ました。徳島大学の図書館でとある文献を探すためです。 先日書き上げた論文は、内容を見ていただいた知人の大学教員からいくつものダメ出しを受けました。 …

社会実験である地域アートには検証が必要では?『地域アート』(藤田直哉編著)

今朝起きて、ネットに繋いでみるとかなり話題になっていたこの記事。記事を読んで今日のミッションが決まりました。仕事帰りに書店に立ち寄ることです。 bylines.news.yahoo.co.jp 先月刊行された『地域アート 美学/制度/日本』は、私も仕事で関わったことの…

科研費不採択の通知で落胆……

今日は仕事を早めに切り上げて帰宅しました。待っていた郵便物を受け取るためです。 足取りも軽く帰宅して郵便受けをのぞいた瞬間、気持ちは一転、相当に落胆しました。その原因は、郵便受けの中に横たわる厚みの無い1通の青い封筒です。 国から研究費の助成…

仕事でもないのに時間を割いてもらえたことへの感謝

ちょうど1週間前、論文を書き上げて桜餅を食べていました。その論文を知人の大学教員に見てもらい、早々に返事をいただいたのです。 knada.hatenablog.com メールで届いたのは、送った原稿に赤ペンでびっしりとコメントの付いたPDFでした。 読んでいくと厳し…