40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

研究成果を広く伝えるためにはコミュニティ間の関わりが重要では

先日、京都で開催中の「アートと考古学」展を観覧し、エントリをアップしました。刺激的な内容で楽しめる展覧会です。 この 「アートと考古学」展について、昨日の日経新聞のサイトで取り上げられていました。以下、一部引用します。 www.nikkei.com 「日本…

新たなモノが生まれる前の高揚感

イラストレーターの友人と持ち込んだ企画が通りました。 2か月ほど前、友人に持ちかけられた話に同意し、その夜に企画書を書き上げて某メディアの編集部に送ったのです。 knada.hatenablog.com 最初から興味を示してくれた編集部とは何度か打ち合わせをして…

目の前の仕事に向き合えていなかった

忙しさを言い訳にした自分への戒めとして。 先日、ある本の編集について協力を依頼されました。直感的におもしろそうだとは感じたものの、その時点では本の内容も私に求められる役割も不明瞭だったため、返事を保留していました。 しばらくそのままの状態だ…

京都をよく知る人こそ引き込まれる『京都の凸凹を歩く』(梅林秀行著)

ブラタモリに何度も出演する著者が、地形に残る過去の京都を読み解くのが『京都の凹凸を歩く―高低差に隠された古都の秘密』です。祇園、御土居、巨椋池など7か所が地図や写真を交えて紹介されていますが、地域のチョイスが絶妙で、京都をよく知っている人こ…

物に対する認識はどう変化するのか。「アートと考古学」@京都文化博物館

「物の声を、土の声を聴け」のコピーに惹かれて、京都文化博物館で「アートと考古学」展を観てきました。ポスターのフォントがいいですね。 土の中から出土する土器や石器を対象とする考古学、それをアートという切り口でみせる展覧会です。アートというより…

行き詰まった研究者こそ読むべき『アオイホノオ』(島本和彦著)

『アオイホノオ』を5巻まで買い、帰宅するなり勢いで購入巻すべてを読んでしまいました。高校卒業以後、あまり漫画を読まなくなり、コミックもほとんど買ったことがないにも関わらず。なのに『アオイホノオ』を購入してまで読んだのはこれが原因です。 toget…

メリットを感じられない講師の依頼を受けて……

市民講座(一般向け)の講師の依頼を受けました。 地域のことを深く知ってもらおうとする、行政に近い団体主催のシリーズ講座の1回分です。ただし講演料はごくわずか。昼食+カフェ代程度。 シリーズの中には大学教員の方が講師の回も数回あります。担当者は…

港町で潮風にあたりながら濃厚カフェラテを - BOLLARD COFFEE at Uno Port INN(岡山県玉野市)

おいしいコーヒーを飲みたい、休日らしいこともしたい、という二つの欲望を叶えるために向かったのは宇野港。宇野港は岡山県玉野市の南端、瀬戸内海に面した港町です。ちなみに、玉野市の「野」は宇野の「野」です。 宇野港の目の前にある外国人向けゲストハ…

かつての研究成果も見直すと新たな視点が得られる

今年の2月、1本のメールで依頼を受けました。9月開催の研究会で発表して欲しい、と。ただ、研究会のテーマを聞いて依頼を受けるのを躊躇しました。私にとって、研究が行き詰まって、ほぼ放棄したに等しい研究テーマだったからです。 せっかくの機会なのであ…

市場設計に腐心してきた歴史をわかりやすく。『マーケット進化論』(横山和輝著)

Twitterで存在を知って手に取ったのが『マーケット進化論 ―経済が解き明かす日本の歴史―』です。 本書のおおまかな内容は冒頭に一文で示されています。 「鎌倉・室町時代から昭和初期まで、市場の機能を活かす市場設計を通じて、日本は経済発展を実現した。 …