40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

雑記

4月から大学院に通うことを決めた40代の友人。決断までの最大の障壁は成功してる今の事業だった。

先週、同年代の友人Kと夕食を共にした。彼が院試に合格したことを祝うささやかな祝宴である。 Kは芸大を卒業後、各地を転々としながらアーティストとしての活動を続けてきた。数年前、岡山県内のある地方に移住し、現在はひとりでカフェを営み、同時に作品も…

欧米から借りてきた理論や方法論は必要なのか?世界で注目を浴びる国産ゲームの現状から思うこと。

一線で活躍する40代ゲームクリエイター(ゲームディベロッパー)の座談会。ある時期、ガラパゴス化して海外から取り残されそうになった国産ゲームだが、海外向けにシフトしてもそんなものは求められていない、という話。 とかく国際化を叫びがちな身近な学問…

しょっぱい枝豆のような感情が残る夜

今日の午後、パソコンに向かって仕事をしていると、10歳近く年上(50歳と少し)の男性から電話がかかってきた。会社は異なるが、たまに一緒に仕事をする先輩である。 仕事の話かな、と思って電話に出ると「今晩、時間あるか?」との質問。さほど急ぎの用件も…

「学芸員の人たちも観光マインドを持って」発言はどこから来ているのか?

昨晩から私のTwitterのタイムラインは学芸員批判をした地方創生相の発言で荒れている。 mainichi.jp 地方創生相の学芸員や専門家への理解が足りない、といった意見は他の方に任せるとして、なぜ「学芸員の人たちも観光マインドを持って」(リンク先の動画参…

10年前に亡くなった先輩を訪ねて冬の終わりを感じた日

先日、大学の先輩Aさんが急逝しました。それ以来、湯船に浸かったり布団に入って目を閉じたりするたびに大学時代のことを思い出し続けています。 knada.hatenablog.com 私が所属してた研究室は、国立大学でもあり、学部生から大学院生まで含めて30人ほどの大…

MY LITTLE LOVERと目玉焼きハンバーグ ―急逝した先輩との思い出

大学の先輩Aさんが亡くなりました。一昨日、急遽病院に搬送されてそのまま。40歳を少し過ぎた年齢です。 ある病気が原因ですが、前日まで元気だったそうで病気であることに誰も気づいてなかったようです。おそらく本人も。 Aさんは私の1歳年上で同じ研究室に…

2017年手帳は、EDiTからブラウニーへ乗り換え

来年、2017年の手帳はブラウニーにしました。原因は9月に読んだこのブログ。ほぼ方眼というところに惹かれました。 www.hetano-yokozuki.net 私が手帳に書き込んでいるのは、スケジュール、TODO、プロジェクト管理、簡易な日記です。このあたりを求めて2年前…

60代とおぼしきイベント参加者から理不尽な言いがかりをつけられた話

今日は本の感想を書くつもりでしたが、気分を害する出来事があったのでここで吐き出します。すみません。 一緒に仕事をすることの多い会社からイベント時の応援要請がありました。年配の方向けに寺社などを巡るウォークラリーのようなイベントで、開催が今日…

発表時の読み原稿は作成するべき

昨晩、市民講座で講師を務めてきました。90分間。見合った対価を得られるのでもなく、元々は乗り気ではなかったのですが、やむを得ない事情で引き受けた講座でした。 knada.hatenablog.com とは言え、お客さんは前向きな気持ちで幾ばくかの参加料を払ってい…

個人的な研究について会社から咎められた知人の話 ―補足と、ささやかな願望

先日、モヤモヤしたまま打ち込んだツイートに思いのほか反響がありました。 会社員で個人的に研究を続けている知人からの愚痴。彼女は民間助成を得て研究を進めている最中。それが会社に発覚して役員に怒られた。ヨソから金を貰って高尚な趣味をする暇がある…

なぜ職場に食料や着替えを置いておかなければならないのか。

一昨年、東日本大震災の現場で救助活動に関わった自衛隊の方を講師に招いて話を聞く機会がありました。 講師の方が強く訴えていたことの一つが、職場のロッカーに食べ物や衣料品などの生活必需品を置いておくことでした。 批判を浴びた自衛隊 東日本大震災時…

研究成果を広く伝えるためにはコミュニティ間の関わりが重要では

先日、京都で開催中の「アートと考古学」展を観覧し、エントリをアップしました。刺激的な内容で楽しめる展覧会です。 この 「アートと考古学」展について、昨日の日経新聞のサイトで取り上げられていました。以下、一部引用します。 www.nikkei.com 「日本…

新たなモノが生まれる前の高揚感

イラストレーターの友人と持ち込んだ企画が通りました。 2か月ほど前、友人に持ちかけられた話に同意し、その夜に企画書を書き上げて某メディアの編集部に送ったのです。 knada.hatenablog.com 最初から興味を示してくれた編集部とは何度か打ち合わせをして…

目の前の仕事に向き合えていなかった

忙しさを言い訳にした自分への戒めとして。 先日、ある本の編集について協力を依頼されました。直感的におもしろそうだとは感じたものの、その時点では本の内容も私に求められる役割も不明瞭だったため、返事を保留していました。 しばらくそのままの状態だ…

メリットを感じられない講師の依頼を受けて……

市民講座(一般向け)の講師の依頼を受けました。 地域のことを深く知ってもらおうとする、行政に近い団体主催のシリーズ講座の1回分です。ただし講演料はごくわずか。昼食+カフェ代程度。 シリーズの中には大学教員の方が講師の回も数回あります。担当者は…

立場が人をつくる

立場が人をつくる。強くそう思った日でした。 社外で、時折一緒に仕事をする社会人2年目の女性Tさん。今日はTさん初のプレゼンに立ち会いました。 昨年のTさんは、上司の言われるがままで自分で主体的に仕事をすることはほとんどなかったようです。今年から…

友人に口説かれて企画が生まれた夜

新しいモノが生まれそうです。高揚しています。 先ほど、数年来の友人とカフェで打ち合わせをしてきました。イラストレーターの友人は、リアリティのある描き込まれた、少し暗めの絵を武器に活躍しています。 その友人に誘われて待ち合わせのカフェに入って…

転機は、実は40歳前後にも訪れる。「翼ふたたび」

先日、 TLで流れてきた燃え殻 (@Pirate_Radio_) さんのツイートです。 40代のオッサン同士で深夜に話す話題が〝将来何になりたい?〟だったりするからそこの寝れない君よ!安心して安眠してくれ!40で将来をまだ語る人間が実在します!一日は短いが人生は案…

社会に出て間もない私に自信をもたらした元造船所職員の言葉

社会に出て間もない頃、社外の様々な人たちと一緒に組むプロジェクトのリーダーを任されました。10人ほどのメンバーは全員私より年上でした。最年長は、長く造船所に勤めていたという60代の男性。 プロジェクト開始時の顔合わせの後、彼にビルの裏に呼びださ…

時間も労力も惜しまず、詰めるときには詰める。

仕事で必要に迫られて約100年前の本(といってもローカルな媒体)を読んでいました。 丹念に読み進めていくうちに、その本に記されたある重要な情報が、今は歪んだ状態で伝わっていることが分かりました。後に出た本に重要情報が正確に引用されず、その不正…

クルクル回るバキュラに学ぶ

ほぼ40歳以上じゃないと何のことか分からないタイトルですが。このエントリのきっかけは、昨晩から一定世代を中心に話題になっているこの記事です。 news.denfaminicogamer.jp 「バキュラ」とはゲームセンターに設置してあったアーケードゲーム「ゼビウス」…

若い人の邪魔をしない

いわゆる「意識高い系」かもしれません。しかし、熱い思いを持った若い人たちに、光が差し込む将来を見たのです。 20代の人たち10人程度の集まりに呼ばれて、ひとしきり雑談をしてきました。私とは異なる業種で、互いの職業も近いとはいえ同業ではないにも関…

意味あるミーティングを行うためには?

20人程度で3時間密室に閉じこもってのミーティングでした。 始まった途端に議論はトップギアに入り、その状態は最後まで維持されていました。早い時間帯から「議論に参加しなければ」という雰囲気が室内に充ち満ちていて、常に誰かが次の発言機会をうかがっ…

国立公文書館に行ったことありますか?

皇居ランナーを横目に見ながら竹橋の駅から歩いて5分。国立近代美術館の隣にあるのが国立公文書館です。古い公文書を閲覧させてもらえます。 建物に入ってすぐ左手の受付で書類に記入すれば、ネームプレートを貸してくれるので2階に上がります。文章を閲覧す…

有名とは言えない大学に通いながら建築の道に進もうとしている大学生の話

ゲストハウスでは思わぬ人と思わぬ会話を交わすことができます。 昨日、東京のゲストハウスを3宿紹介しました。そのうちの一つに宿泊した際、同宿だった男子大学生A君との会話は今でもよく覚えています。 A君は某建築事務所でのインターンのためにゲストハウ…

拍子抜け程度でちょうどいいのかもしれない。

拍子抜けでした。 新事業のプレスリリース。その準備を昨年末から進めてきて、年が明けてからはかなりの時間を準備に割きました。昼食も急いでかき込む毎日でした。 周到な準備をしたにも関わらず、当日は短い時間で伝えたいことも伝えられ、あっさりと終わ…

伝わらないとダメ

今年の仕事が始まりました。 まずは、昨年中に書いて寝かせておいた原稿を推敲し、若干の手直しをして編集の方へ送りました。雑誌の刊行に合わせて書いている原稿ですが、今回の内容は研究テーマに近いものです。日々の仕事の9割以上は研究とはまったく関係…