仕事で必要に迫られて約100年前の本(といってもローカルな媒体)を読んでいました。
丹念に読み進めていくうちに、その本に記されたある重要な情報が、今は歪んだ状態で伝わっていることが分かりました。後に出た本に重要情報が正確に引用されず、その不正確な引用がさらに引用されて、ということが現在まで繰り返されていたのです。
先日、辻褄の合わない出来事に出くわしました。その原因を探るために、出来事に関する本数冊をたどって読み比べてみると、上記の事実に突き当たったという訳です。
私たちが何代かを経た不正確な引用を信用していたため、結果的に辻褄の合わないことになっただけでした。
同じようなことは身の回りに溢れています。情報源、または限りなく大元に近い情報にまで遡るのは時間と労力を伴いますが、それでもやるべきときにはやらないといけないことは今回の件で改めて身に沁みました。
そして、この詰めができるかどうかがターニングポイント。分かっていても、時間や労力を言い訳に詰めないのでは確実な成果をあげることはできません。
その点は仕事も研究も同じ、と自分に強く言い聞かせておきます。