40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

メリットを感じられない講師の依頼を受けて……

市民講座(一般向け)の講師の依頼を受けました。

地域のことを深く知ってもらおうとする、行政に近い団体主催のシリーズ講座の1回分です。ただし講演料はごくわずか。昼食+カフェ代程度。

 

シリーズの中には大学教員の方が講師の回も数回あります。担当者ははっきり言いました。

「大学の先生であれば講演料が高くなるので、予算上、回数は限られてしまいます。なので、それ以外の回では講演料をなるべく抑えられる方に頼んでいます。申し訳ありませんが、お願いできないでしょうか」

都市部ならともかく、地方では講演料などが安くならざるを得ないのは理解しています。それがいいとは思いませんが、現実です。

 

当日の講座に費やす時間はもちろん、準備にかかる時間も労力も必要です。それに見合うだけのモノを得られないと割に合いません。

大学の先生などであれば、市民講座の講師が仕事として位置づけられている場合もあるでしょうし、昨今であれば大学の地域貢献として評価されることもあるでしょう。

しかし、私にとって市民講座の講師を務めることのメリットが感じられないのです。時間に見合う報酬が得られないのは仕方ありません。名前を知ってもらえるかもしれまんせが、今の私にとってほとんど意味がありません。参加者全員で議論して新知見を得られるのであれば交通費を負担してでも行きますが、市民講座はそういった場ではないでしょう。

 

と、モヤモヤしながら担当者の話を聞いていましたが、引き受けることにしました。主催者との間を取り持ったのが、仕事でお世話になった方なので断れる訳がなく……。

引き受けたからには、聴講者に満足してもらえる講座にします。