昨日、twitterのタイムラインで流れてきたこの記事。
社会人大学院生のたでぬーさんが、毎日の仕事に追われるなかで、いかにして研究時間をひねり出しているのか。
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私は大学院の博士課程に通い始めてすでに1年半が経過した。博士論文を書き上げるためには膨大な研究時間を求められる。ただ、生きていくための生活費も別居中の子どもの養育費も必要なので、普段は仕事(研究とは関係のない)をしている。
現在の生活での最大の課題は、一日のなかで少しでも研究時間を確保することができるか、である。そして時間を研究に充てるのに必要なのはモチベーションだろう。
そこで、たでぬーさんの上記の記事に触発されて、現在の私がどうやって研究時間を捻出しているか、モチベーションを維持しているか、を書き留めておきたい。この1年半試行錯誤してたどり着いた現況でもある。
1 家から外に出る
自宅(部屋)に居ると、どうしても気が散ってしまう。「家にいる間に洗濯したほうが」「晴れたので窓開けて掃除ができるかも」「おかずをつくり置きすると節約になるかな」といった「家でしかできない用事」に意識が引っ張られるのである。特段、家事好きでも清潔好きでもない私ですら、自宅にいるとこうした状況に落ちいることになる。
そこで、外に出る。私がよく行くのは、近くのタリーズか某国立大学の図書館。
タリーズに限らず、チェーン店のカフェは本やパソコンを広げていても許してくれる雰囲気がある。その都度、数百円とはいえ、お金を払っているので時間を無駄にしたくないという意識が強く働く。そしてなにより、おいしいコーヒーを飲みながら研究できる。
国立大学の図書館は、必要であれば誰でも利用できる(はず)。大学の図書館は周囲に勉強している学生がいるので、やらざるを得ない気持ちになる。
2 朝活に惑わされない
以下は私の平日のスケジュール(理想的な)である。
7:30-19:30 通勤+仕事
19:30-22:00 研究(1時間強程度)+夕食+買い物+帰路
22:00-24:00 翌日準備+ネット+ゲーム+読書
19:30-22:00の時間帯は、会社の帰りにタリーズに寄って研究することもあれば、一度帰宅して夕食を食べてから大学図書館に向かうこともある。いずれにしても平日の研究時間は夜である。
以前、出勤前にマクドナルド(早朝にも開いているので)で研究していたこともある。しかし、1年ほど前にうつ病を発症してからは睡眠薬を飲まないと眠れない日も多く、朝早く起きるのが難しくなってしまった。
博士論文を書いた人たちからは、朝にまとまった執筆時間を取ったという話をよく聞く。先達の意見を耳にするたびに不安にはなるが、今は割り切って朝活に固執することを辞めた。体調優先。
ただ、たでぬーさんの記事を読んで、休日の朝(早朝ではない)を研究に充てるのはいいな、と思って今はタリーズにいる。ブログを書いているのだが……。
3 とりあえず書く
論文の完成にたどり着くには、結局のところ、毎日少しづつ書くのが近道である。と、40歳を過ぎてから悟った。
なので、研究時間をまるまる資料調査やデータ収集・分析に充てる日以外は、とりあえず書く。パソコンを開いて100文字でもいいから打ち込む。
毎日、少しでも文字数が増えていると論文の完成に近づいている気になり、モチベーションの維持にもつながる。
4 たまに大学に行く
私は自分や院生の発表の日だけは大学に行かないといけない。逆に言えば、それ以外の日は大学にいる必要はない。
しかし、必要性はなくても大学に行く日を無理につくっている。自宅(岡山)から大学(京都)にまで通うのは、往復4時間と新幹線代が必要なので負担は大きいが、それでも。
大学に行けば先生や院生に会うことができる。先生や院生と話をすることで得られる着想やモチベーションは、日常、研究環境に身を置かない私にとって相当に貴重なのである。
久しぶりにブログを書いたので、研究の現況も少し。
現在は博士論文8章のうち、2章分の論文2本を仕上げて投稿した。うち1本は近いうちに掲載されるはず。
今のペースだと半年に1章分の論文を書くのがやっとなので、博士論文の完成までにはあと3年以上かかることになる。今は2年目だが、博士課程には3年しかいられない。単位を落として留年する方法もあるが、その場合は学費が必要なので、とりあえず来年は休学して論文を書くことにした。