2024年に達成すること+2023年の振り返り
2023年の年頭目標は達成できたのか
達成できたことにする。
2023年の年頭目標はブログには書いていなかったが、博士論文を完成させることだった。それ以外もあったような気もするが失念した。
博論は苦労しながらも完成させた。
2024年の目標
1.書籍のある程度の完成
審査が通った場合には、博論を書籍として刊行する予定である。出版社とも話を進めている。
2025年の早い時期の刊行を目指すため、2024年中にある程度の原稿を完成させたい。
2.文献を1日1本精読する
文献(論文など)の要旨や問題点はEvernoteにまとめるようにしている。この作業を1日1本はこなしたい。
先行研究の内容を自分のものにできている数を増やさなければ、今後の研究も深くはならない。
3.NHKのラジオビジネス英語を毎日聴く
博論を書くなかで痛感したのは自分の英語力の低さだった。とりあえず、毎日英語に触れることを心がけたい。
博士論文を提出した。完成までの終盤の1年間で効果的だったこと。
2023年も終わりに近づく頃、博士論文を提出した。完成までに6年近くを費やした。
途中、特に後半は何十回もあきらめかけた。断念しかかった要因は大きく分けて二つある。一つは自分の研究能力の限界を思い知らされたこと。これだけ時間をかけてもこの程度の成果しか上げられないのか、という絶望感である。二つ目は、春秋の雲一つないような晴天の休日、それでも進むか進まないか分からない原稿のためにパソコンに向かわなければならないこと。休日ごとに部屋にこもり続けるのは病みそうだった。
それでも、ここで諦めると一生後悔するだろうと思ってなんとか形にした。
終盤の1年間は研究に集中できる時間を捻出するためにそれまでの生活スタイルを見直した。平日の仕事終わりのジムに行く時間帯、休日の朝の過ごし方、パソコンに向かう場所などである。
これらの見直しのうち、振り返って一番効果があったのは、SNSを断つことだった。
誰かの投稿に感情や時間を持っていかれるのが、自分にとっては一番の障害だったのである。この間、自分の社会への関心が薄れているのは間違いなく、社会と切り離された研究でいいのかという疑問もある。これからのSNSとの付き合い方はどうするべきだろうか?
博論を完成させるとどれほどの達成感を得られるのかと期待もしていたが、達成感は欠片ほども無い。やり残したことが多すぎるのである。
博士号はスタートライン、と言われるのはこうした所以なのかもしれない。
2022年に達成すること+2021年の振り返り
年に1〜2回の更新になっているが、今年も目標と振り返りを。
2021年の年頭目標は達成できたのか
1. 博士論文完成の目処をつける
△
大幅に遅れているが、一応、最終形は見えつつある状態。現在、博士論文の進捗状況は60%。
2. 1月に論文投稿
✕
完成時期が大幅に遅れた。博論4章を構成するこの論文を修正して、2022年1月初旬に再投稿する予定。
3. 3月に論文投稿
✕
完成させられなかった。博論5章を構成するこの論文は2022年2月に完成予定。
4. 夏に論文投稿
✕
完成させられなかった。
5. 平日の研究時間の確保
△
平日の研究時間を1.5時間確保する予定だったが、上半期は1時間程度だった。
2022年の目標
1. 博論5章を2月に完成させる
現在執筆中。1月に粗原稿を完成させたい。
2. 博論6章を6月に完成させる
序盤の作業に着手している状態。この6章分をどれだけ早くかけるかが博論の勝負とみている。
3. 博論7章を9月に完成させる
まとめ的な内容なので、ここで苦しむことになるだろうが、なんとか書き上げたい。
4. 博士論文提出
7章まで書ければ、残りの諸々を整えて2022年中に博論を提出したい。ただし、相当厳しいスケジュール。
論文がリジェクトされたダメージは失恋と同じくらいか
届いた封筒を開けたら提出した原稿がそのまま入っていて、その上にはA4の書類が1枚。
「投稿された論文は受理できません」
以前投稿した論文は受理されなかったらしい。査読すらされなかったのもつらいが、その理由が分からないことがなおつらい。修正の方向性も分からず、今後に活かすこともできない。
この論文は指導教員の先生や同じ専門分野の人に意見をもらい、軌道修正したうえで投稿した。いわばお墨付きをもらっていた訳で、査読で厳しい意見をもらうことは覚悟していても、受理されない事態はカケラも想像していなかった。
そういう訳で、仕事終わりに封筒を開けてからずっと、胸の奥をえぐられるような、何をしても気分が晴れない状態が続いている。
この感情はなんだろう?似たような感覚を味わったことがあるような......。
失恋したときだ、はたと気づいた。うまくいっていると思っていたのに、突然相手から一方的に遮断されたときの、あの感覚。
これに気づいた一瞬だけ気分は高揚したが、それだけだった。眠れないので布団の中でこの記事を書いている。
2021年に達成すること+2020年の振り返り
364日ぶりのブログ。後で見返すためにも、昨年の確認と年頭の目標は記録しておきたい。
2020年の年頭目標はどうなったか
1. 5月に論文投稿
△
投稿した。ただし、できたのは9月。新型コロナウイルスの影響で予定していた4月に資料調査に行けなかったのが響いた。
査読結果はまだ。3か月以上経っているのに......。
2. 下半期に論文投稿
✕
12月中に投稿できなかった。現在執筆中なので1月中旬には投稿したい。
3. 新しい生活での研究サイクル確立
◯
転居もして転職もするとさすがに生活環境が一変する。それに新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言も重なり、訳が分からないままま夏にいたった感じ。
9月あたりからは仕事にも慣れてきて、研究時間の確保に務めることができるようになってきた。
2021年の目標
1. 博士論文完成の目処をつける
現在、博士論文の進捗状況は40%。7章構成のうち、メインとなる2章、3章を書き終えた。下記の目標の各論文を書き上げることができれば博論の進捗状況は80%程度となり、2022年での完成が見えてくる。
2. 1月に論文投稿
現在執筆中。博論4章を構成する予定。
3. 3月に論文投稿
資料調査を済ませてあるので、分析をどこまで効率よくできるかが勝負。博論5章を構成する予定。
4. 夏に論文投稿
資料を集める必要はあるが、遠方への調査は必要ないので分析に時間を捻出できればなんとかなる。博論6章を構成する予定。
5. 平日の研究時間の確保
今年は博論完成に向けてブーストをかける年。平日は仕事が終わってから毎日最低1.5時間は研究時間に割きたい。
2020年に達成すること(+2019年の振り返り)
2020年になって2日目が終わろうとしている今。2019年の振り返りと2020年度に達成することを掲げておきたい。
2019年の年頭目標はどうなったか
1. 2月中に論文投稿
◯
4月初旬になったが、論文を投稿した。査読もパスし、現在は掲載待ち(いつ掲載されるのか?)。
この論文が博士論文の第2章の前半部分にあたる。
2. 秋に論文投稿
◯
投稿先が査読誌ではないので、掲載は確定、春には刊行予定。
これまで書いた論文のなかでは内容に一番自信があるので、それなりの雑誌に投稿したほうがよかったな、とちょっと後悔も……。
博士論文第2章の後半を構成する論文。
3. 心と身体の調子を取り戻す
◯
調子はよくなった。
原因は仕事にあるのが明確だったので、転職活動を開始し、春から別の会社で雇ってもらえることになった。心身の状態が向上したのは現在の仕事から離れることが決まったためだろう。
年収は1割ほど減少し転居も必要だが、こればかりは仕方がない。
2019年の目標
1. 5月に論文投稿
博士論文第3章にあたる論文。現在はフレームを固めている段階。
2. 下半期に論文投稿
博士論文第4章にあたる論文。内容の見通しはまだ立っていないが。
この論文までで、博士論文予定分量の6割強を書けることになる。
3. 新しい生活での研究サイクルの確立
3月末に転居し、4月から新しい土地での生活を始める。同時に新しい会社での勤務もスタートさせる。
新生活に早く慣れて、プライベート時間の確保と週間単位での研究サイクルを確立させたい。
社会人大学院生が、どうやってモチベーションを維持し、研究時間を捻出しているのか。
昨日、twitterのタイムラインで流れてきたこの記事。
社会人大学院生のたでぬーさんが、毎日の仕事に追われるなかで、いかにして研究時間をひねり出しているのか。
私は大学院の博士課程に通い始めてすでに1年半が経過した。博士論文を書き上げるためには膨大な研究時間を求められる。ただ、生きていくための生活費も別居中の子どもの養育費も必要なので、普段は仕事(研究とは関係のない)をしている。
現在の生活での最大の課題は、一日のなかで少しでも研究時間を確保することができるか、である。そして時間を研究に充てるのに必要なのはモチベーションだろう。
そこで、たでぬーさんの上記の記事に触発されて、現在の私がどうやって研究時間を捻出しているか、モチベーションを維持しているか、を書き留めておきたい。この1年半試行錯誤してたどり着いた現況でもある。
1 家から外に出る
自宅(部屋)に居ると、どうしても気が散ってしまう。「家にいる間に洗濯したほうが」「晴れたので窓開けて掃除ができるかも」「おかずをつくり置きすると節約になるかな」といった「家でしかできない用事」に意識が引っ張られるのである。特段、家事好きでも清潔好きでもない私ですら、自宅にいるとこうした状況に落ちいることになる。
そこで、外に出る。私がよく行くのは、近くのタリーズか某国立大学の図書館。
タリーズに限らず、チェーン店のカフェは本やパソコンを広げていても許してくれる雰囲気がある。その都度、数百円とはいえ、お金を払っているので時間を無駄にしたくないという意識が強く働く。そしてなにより、おいしいコーヒーを飲みながら研究できる。
国立大学の図書館は、必要であれば誰でも利用できる(はず)。大学の図書館は周囲に勉強している学生がいるので、やらざるを得ない気持ちになる。
2 朝活に惑わされない
以下は私の平日のスケジュール(理想的な)である。
7:30-19:30 通勤+仕事
19:30-22:00 研究(1時間強程度)+夕食+買い物+帰路
22:00-24:00 翌日準備+ネット+ゲーム+読書
19:30-22:00の時間帯は、会社の帰りにタリーズに寄って研究することもあれば、一度帰宅して夕食を食べてから大学図書館に向かうこともある。いずれにしても平日の研究時間は夜である。
以前、出勤前にマクドナルド(早朝にも開いているので)で研究していたこともある。しかし、1年ほど前にうつ病を発症してからは睡眠薬を飲まないと眠れない日も多く、朝早く起きるのが難しくなってしまった。
博士論文を書いた人たちからは、朝にまとまった執筆時間を取ったという話をよく聞く。先達の意見を耳にするたびに不安にはなるが、今は割り切って朝活に固執することを辞めた。体調優先。
ただ、たでぬーさんの記事を読んで、休日の朝(早朝ではない)を研究に充てるのはいいな、と思って今はタリーズにいる。ブログを書いているのだが……。
3 とりあえず書く
論文の完成にたどり着くには、結局のところ、毎日少しづつ書くのが近道である。と、40歳を過ぎてから悟った。
なので、研究時間をまるまる資料調査やデータ収集・分析に充てる日以外は、とりあえず書く。パソコンを開いて100文字でもいいから打ち込む。
毎日、少しでも文字数が増えていると論文の完成に近づいている気になり、モチベーションの維持にもつながる。
4 たまに大学に行く
私は自分や院生の発表の日だけは大学に行かないといけない。逆に言えば、それ以外の日は大学にいる必要はない。
しかし、必要性はなくても大学に行く日を無理につくっている。自宅(岡山)から大学(京都)にまで通うのは、往復4時間と新幹線代が必要なので負担は大きいが、それでも。
大学に行けば先生や院生に会うことができる。先生や院生と話をすることで得られる着想やモチベーションは、日常、研究環境に身を置かない私にとって相当に貴重なのである。
久しぶりにブログを書いたので、研究の現況も少し。
現在は博士論文8章のうち、2章分の論文2本を仕上げて投稿した。うち1本は近いうちに掲載されるはず。
今のペースだと半年に1章分の論文を書くのがやっとなので、博士論文の完成までにはあと3年以上かかることになる。今は2年目だが、博士課程には3年しかいられない。単位を落として留年する方法もあるが、その場合は学費が必要なので、とりあえず来年は休学して論文を書くことにした。