40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

豊島で作品を巡る自転車旅【瀬戸内国際芸術祭2016】

3/20からスタートした瀬戸内国際芸術祭。先日、香川の豊島(てしま)を回って作品を楽しんで来ました。

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豊島には家浦(いえうら)港、唐櫃(からと)港の二つの港があります。今回は家浦港から上陸。

平日だったせいか、お客さんはまばら。さすがに週末は多いようですが。

港のそばにあるのが豊島交流センター(乗船券売り場)。帰りもここに戻ってくることになります。

 

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港で販売していた柑橘類。カゴごとに生産者の名前と値段が付けられています。1個100円程度とお買い得。豊島では、みかんやレモンを生産している方が多いそうです。

 

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港に並ぶレンタサイクルを調達します。豊島で全部の作品を見ようと思ったらレンタサイクルがベストです。ただしアップダウンが激しいので、電動アシスト付きで。

4時間で1,000円。一通り作品を巡るのにちょうどいい時間です。

ちなみに、レンタサイクルは島内にいくつかあります。

 

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作品は家浦浜、家浦岡、唐櫃岡、唐櫃浜、甲生の5か所に点在しています。まずは家浦浜から。

港から集落へ入ると円筒形の建物が見えてきます。前回の瀬戸内国際芸術祭2013で制作された「豊島横尾館」の一部ですが、すっかり風景に馴染んでいるように見えます。落ち着いた色調のせいでしょうか。

 

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家浦浜、家浦岡でいくつかの作品を見た後、低い峠を越えて甲生へ向かいます。桜はまだ蕾でした。

 

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前回から継続する「遠い記憶」(塩田千春)は、すっかり色褪せていて(いい意味で)、3年前の印象と大きく変わっています。

 

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豊島今回の目玉の一つと言われている「豊島八百万ラボ」(スプツニ子!)。こちらの感想は以前のエントリを参考にしてください。蚕を取り上げた点には驚きました。

knada.hatenablog.com

 

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作品はありませんが(夏会期には設置されるとのこと)、甲生の浜まで足を伸ばしてみました。海の目の前にはドンドロ浜商店なる店が。

軽食(おにぎり、味噌汁、甘酒等)のみですが、良心的な価格でのんびりするのにいい場所でした。

 

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一旦、家浦に戻り、大きな峠を越えて唐櫃岡へ。

まずは地元の方が使ってきた湧水、唐櫃霊泉を訪ねます。透き通ったブルーグリーンの水をたたえる泉が、グレーの石積みの中に映えます。

 

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霊泉のそばには「空の粒子」(青木野枝)があります。こちらは前々回(瀬戸内国際芸術祭2010)からの継続ですが、錆が進行していて2010年とは違う作品のようです。

 

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平日で人が少ないと言いながらも、ランチタイムの「島キッチン」(阿部良)は混雑していました。今回はドンドロ浜商店で食べたので、ここは屋外の見学のみ。

 

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今やすっかり豊島の顔となったこの坂。私は勝手に「速度落とせ坂」と呼んでいます。Instagramで眺めていると、「速度落とせ坂」の風景がいくつも出てきます。

 

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速度を落としながらこの坂を少し下ると「豊島美術館」(内藤礼)が見えてきます。作品鑑賞パスポートを持っていれば1,000円で入館できます。この美術館の観覧料が1,000円とはかなりお得。

一度は中に入ってみることを強くおすすめします。何時間でも居られる不思議な空間です。

有名な豊島美術館はさすがに外国人観光客が多いです。週末はTwitterなどで混雑状況を確認したほうがいいでしょう。

 

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豊島美術館から長い長い坂を駆け下りて唐櫃浜の作品を巡ります。

「心臓音のアーカイブ」(クリスチャン・ボルタンスキー)前の砂浜ではたくさんの人が腰を降ろして思い思いに過ごしています。

唐櫃浜でも、外国人も含めた観光客が目立つので、唐櫃港を利用して豊島美術館中心に巡る人が多いのかもしれません。

ここから唐櫃岡へ登り、家浦浜に戻ります。さすがに帰りのコースはくたびれましたが、それでも豊島はレンタサイクルで回ればこそ、作品も風景も楽しむことができると思います。

 

参考までに、1,000円以下のおすすめ飲食店(カフェ等)を紹介しておきます。

食堂101号室

唐櫃岡/野菜を中心としたランチ。プレートに何品も並ぶので見た目もうれしい。

 

てしまのまど

家浦浜/定食、パン、コーヒー。パンをテイクアウトして浜で海を見ながら食べるのもあり。

 

いちご家

家浦浜/苺たっぷりのかき氷、クレープ。夏はぜひかき氷を。

 

ドンドロ浜商店

甲生/おにぎりなど。作品のルートから少し外れているので、のんびりしたい人に。

 

瀬戸内国際芸術祭2016を訪れるならこちらも参考に。

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