独り身の40代、大学院進学と博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

土佐弁による音声ガイドを楽しむ。@高知県立高知城歴史博物館

2017年3月4日にオープンした高知県立高知城歴史博物館。オープンからほぼ1週間後に訪れることができた。近県では久しぶりの新規博物館なので、しばらく前からこの日を楽しみにしていた。

 

高知城を一望できる博物館

その名のとおり、博物館は高知城のすぐそばにある。オープンとともに「志国土佐 幕末維新博」というイベントも始まって、博物館はそれなりににぎわっていた。f:id:knada:20170313132935j:plain

1階はチケット売り場とミュージアムショップ、2階は高知城に面したカフェとなっている。2階までは無料で利用できる。ミュージアムショップは博物館オリジナルの商品は少なめ(これから増えるのかもしれない)で、おみやげになるような特産品がスペースの半分くらいを占めている。

3階ロビーの片側壁面は大きなガラス張りで、高知城を一望できる。この日は快晴でいい眺め。

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土佐弁による音声ガイド

3階の展示室入口では、解説用タブレットの無料貸出サービスがある。借りようと思ってスタッフの方に声をかけると、「スマートフォンでも利用できます」とのこと。館内の無料wi-fiにつなぐとわかりやすい操作で解説画面に移ることができる。このUIは素晴らしい。 

画面をいろいろ触っていると、言語選択で最下段に「土佐弁」があるのを見つけてしまった。

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私は、コピーや標語などへの方言の使用があまり好きではない。方言の範囲は明瞭に線引きできるものではなく(グラデーションがかかったような範囲になるはず)、a県を代表するとされる方言Aは、a県全域で使用されているとは限らない。しかし、a県の言葉として方言Aが使用されるコピーや標語は多く存在する。a県に住んでいながら方言Aを使用しない地域の人がこのコピーを見た場合、疎外感や無理解を感じることはないのだろうか。

と、面倒なことを書いておきながら、高知城歴史博物館の土佐弁による解説は「あり」だと思う。「ご利用ガイド」に自虐的な言葉も見えるが、ユーモアと多少のお国自慢(地方博物館なのでそうした方向性にはなるだろう)を前面に押し出して楽しませてくれる。ガイドの内容は相当に練り込まれている。言語選択に「日本語」もあり、土佐弁の解説が県外の人を対象とした内容になっている点が、先述の個人的な懸念を超えているため「あり」だと感じるのかもしれない。

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導入部分の年表と絵図 

展示は近世を中心とした内容。土佐山内家宝物館を前身とするためだろう。

ただ、導入部分には旧石器時代以来の高知の年表が掲げられ、古代の瓦なども展示されている。記録に残る数回の南海地震が年表中に見えるのは、今の時期の博物館オープンであることを強く意識させる。

導入には高知が描かれた中世〜近世の絵図も大きなパネルで掲示されている。高知という場がどう認識されてきたのかを順を追って比較できる良展示だと思う。

 

変わり兜の展示と試着

企画展「未来へひきつぐ美とかたち」で目を引くのは、いくつも並んだ変わり兜。

ロビーに出ると、試着コーナーに展示されていた変わり兜が(もちろんレプリカ)。近年、博物館や美術館での試着はよくみられるが、ここの兜試着は、大人でも子どもでも簡単に被ることができて種類も揃っていることが特徴だろう。数人で異なる兜を着用してスマホで写真を撮る(そしてSNSにアップする)シチュエーションを産みやすい。人気コーナーになるだろう。

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地域単位のリーフレット

高知城歴史博物館は地域単位(近世の村単位くらいか)でリーフレット「地域記録集」を発行している。資料に基づいたしっかりした内容(しっかりしていてまだすべて読めていない)で、博物館の展示がこうした研究や活動に支えられていることがよくわかる。今後の発行も楽しみだ。

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昼食は土佐茶カフェで

博物館に面した通りは有名な日曜市で、正午前でもこの人出(朝の時間が早いほど品揃えがいい)。博物館はいい場所に立地している。

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日曜市の混雑を抜けてランチのために土佐茶カフェへ。博物館からは徒歩5分程度。

この日は高知で豚肉三昧と決めていたので、四万十豚のソースカツ丼を注文。相変わらず、味噌汁は具だくさん、小鉢もあって、茶(冷・温)がおいしい。これで550円。

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さらに茶とスイーツが付いてくるセットがお得だが、この後の間食の予定もあったので食事だけにとどめる。セットの内容は過去のエントリに。

knada.hatenablog.com

昼食を終えた後、高知市を離れて次の目的地へ向かう。青空の下だと長時間の運転も苦にならない。