2018年も終わりに近づいているので、昨年に引き続き、1年間に訪れた展覧会のうち、よかったものを振り返ってみる。ただ、今年は例年に比べて展覧会を観ていないうえ、印象に残るものも少なかったのでふたつのみ。
「石内 都 肌理と写真」@横浜美術館
ひとつは横浜で開催された「石内 都 肌理と写真」である。
今でも頭に焼き付いているのは横須賀を写したモノクロの風景、特に山口百恵さんのピンナップの下に気だるそうに座る若い男性の写真。「横須賀ストーリー」の写真は機会があればまた観たい。
「20世紀の総合芸術家 イサム・ノグチ ―彫刻から身体・庭へ―」@香川県立ミュージアム
もうひとつはイサム・ノグチの展覧会。大分から始まり東京まで巡回した展覧会を、私は香川で観た。香川はイサム・ノグチがアトリエを構えていた地である。
イサム・ノグチの彫刻や庭園は知っていたが、北京ドローイングや舞台美術関連資料はこの展覧会で初めて見た。これからも各地で出合うであろう彫刻や遊具の見方が変わるかもしれない。
展示室にひっそりと置かれていた香川の作品マップ(高松市内にも結構ある)も嬉しかった。