今、目の前が真っ暗です。真っ暗なままキーボードを叩いています。
今朝、高速バスに乗って徳島に来ました。徳島大学の図書館でとある文献を探すためです。
先日書き上げた論文は、内容を見ていただいた知人の大学教員からいくつものダメ出しを受けました。
論文の修正や補足をするために必要な文献の一つが徳島大学の図書館にあることが分かり、予定が空いた今日、早速徳島に来たのです。
書架を行ったり来たりしながら目的の文献にたどりついたのはいいのですが、そこに掲載されている論文を斜め読みしただけで、頭を抱えてしまいました。その論文の内容は、私が仕上げつつある論文とほぼ同じ資料を用いて、ほぼ同じ結論を導いているのです。
先行研究に同じ内容のものがあれば私の論文には意味がありません。これまで数か月かけて書いてきた時間と労力は一体なんだったのでしょう。
通常、それまでに行われている同内容の研究の論文には全て目を通してから、論文の作成に入ります。今回もそのプロセスは経たつもりでした。
ただ、この研究の分野ははっきりとせず、私自身も論文を投稿する分野に迷って、理系の雑誌(学会)を選択しようとしていました。このはっきりとしない研究分野というのが今回の失敗の原因でした。先行研究を幅広く探さなければならないのです。
先ほど見つけた論文は文学系の雑誌に掲載されています。まさか文学系とは想像もつきませんでしたが、執筆された方は文学系が適当と判断したのでしょう。
また、私がこれまでの専門とは異なる分野に足を踏み出そうとしたことも要因です。この分野では素人なのです。素人であることを自覚して、先行研究のリサーチを徹底してやるべきでした。
書きかけた論文をゴミ箱に捨てるのは惜しいので、大幅に構成を替えるなどの修正が可能かどうか、帰りの車中で考えてみます……。