40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

なんとか拾われた論文が新聞記者の目に留まった話

昨年末(2016年12月)、投稿論文があっさりリジェクトされた。その時の落ち込みようは半端なかった。年末年始を挟んで冷静になり、論文をリライトして別の雑誌に投稿したのが2月。

knada.hatenablog.com

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その論文を掲載した雑誌が4月中旬に刊行された。この雑誌に査読はなく、編集に関わる人たちで掲載/不掲載を判断するため掲載までの期間は短い(紀要に近い)。当初投稿した雑誌に受理されていたとしても、まだ掲載はされていないだろう。

 

先日、この論文を読んだという某新聞東京本社の記者から電話がかかってきた。全国紙に取材を受けることなどないので少々驚いた。

記者は、私の知人の大学教員から論文を紹介されて(私は知人に抜刷を送っていた)読んだとのこと。論文の内容はローカルな資料を取り上げて分析したものだが、記者に言わせれば、分析の結果は他地域に普遍化されるものかもしれないという。さらに、数か所で今まさに起こっている課題の解決に資する可能性もある、と。そのため、資料を提示して検討結果を積み上げているのは非常に重要だ、と褒めてもらった。

 

正直なところ、私の研究は現代社会に直接影響を与えるものではないと思っている。個人的な関心から立ち上がっているものでしかない。それが新聞記者を通して目の前の課題にリンクすることになるとは。

 

それにしても、論文を読んだうえで内容をその先に結び付けられる記者がいるのは、さすが全国紙の東京本社だと思った。

近いうちに記事にしたいとのことなので、掲載日を楽しみに待ちたい。