40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

「この先10年を研究者として生きるには、今が正念場」と言われて

「なだ君がこの先10年を研究者として生きるには、今が正念場」

先日、人づてに聞いた言葉です。

言葉を発したのはNさん。Nさんは大学などの研究機関に属していませんが、論文の質も数も十分(ただし正当には評価されていないような)という方です。

(以前、Nさんのことを話題にしたエントリはこちら)

knada.hatenablog.com

 

さて、私が自分の代表的な研究成果を挙げるなら、マイナーテーマながら概説書などでも主要先行研究として取り上げられている論文になります。ただし、この論文は10年前の発表です。

この10年間を振り返れば、興味関心がさまざまな方向に向き、それぞれの方向で論文を書いてきました。大学以来の研究テーマが壁にぶつかり、その壁を避ける道を探していたような気もしますが、結局、どれも体系立った研究にできませんでした。

科研費申請の業績欄を埋めるたび、この10年間にまともな研究成果を出せていないことを痛感します。

 

1年ほど前、しばらく関わる研究テーマを二つに絞り、最近、二つから一つにする覚悟を決めたところです。この研究でなんとか大きな果実を得たいと思っていますが、そのことをNさんも含めて広くは伝えていません。

 

こうした状況でのNさんの冒頭の言葉です。私がしばらく成果を出せていないことや、現状を打破するためにあがいていることがNさんには見えているのでしょう。勝負時は今、ということまで。

遠くから応援してくれていると解釈します。正念場を乗り切ります。