3月20日から始まる瀬戸内国際芸術祭2016。香川と岡山の12島が主な会場です。
私も仕事を兼ねて会場を訪れることになるため、先日発売された公式ガイドブックを買ってきました。
ガイドブックらしく、メインとなる作品や地図、飲食店情報などをギュウギュウに詰め込んでいますが、合間合間にちょっとしたコラムを挟んでいます。コラムは舞台となる島の情報なのですが、楽しむための重要な視点が含まれいて見落せません。
瀬戸内国際芸術祭今回で3回目。前回のガイドブックは、12の島ごとの扉に古いモノクロ写真を大きく使っていて、それだけでも資料的価値が高いものでした。今回もガイドブックを買ったのは、この扉を見たいがため、と言っても言い過ぎではありません。私的には。
さて、楽しみにしていたその扉のページを開いてみます。やはり過去のモノクロ写真を使用し、背景に現在の風景を重ねるというデザイン。モノクロ写真には、おおっ、と思わせるものもあり、自然と見入ってしまいます。
12島の導入部分である扉に、作品ではなく舞台となる場そのものを持ってくる点には、瀬戸内国際芸術祭における作品と場との関係が表われているように思えます。瀬戸内国際芸術祭の象徴が、この扉なのかもしれません。
作品に限らず、島の風景も場の記憶も楽しみましょう。
瀬戸内国際芸術祭2016を楽しむならこちらも参考に。