40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

「好き」の差を埋めるためには

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昨晩、Wordに棒打ちで400ページ弱の原稿が送られてきました。

差出人は私より一世代上のNさん。Nさんは在野の研究者ですが、多くの論文を執筆し、世に出してきました。送られてきた原稿は、これまでのNさんの何本かの論文をまとめて加筆、修正したもの。

「読んだ感想を」ということなので読み始めたけれども、そんな分量の文章を簡単に読める訳もなく、毎日少しずつ読んで1週間後に感想を送ることにしました。

 

Nさんのこれまで研究内容は素晴らしく、私も常々参考にしている部分があります。身近な目標です。しかし、Nさんが研究者として研究実績に見合った評価を受けているかといえばそうとも言えません。

もしかしたら、大学などの研究機関に所属していないことが影響しているのかもしれません。研究成果の発信力は、どうしても弱くなるので。

 

今回の原稿は書籍として出版されるそうなので、それによって正当な評価を得ることになるでしょう。

 

Nさんは、本当に研究が好きで、書くのが好きなタイプ。私が自分の研究に対してNさんほどのめり込めるかと問われれば、それは無理だと即答します。とてもその域に達することはできません。Nさんの大著(になる予定の原稿)を目の前にすると、「好き」ということが大きな成果をもたらす原動力となるのだな、と強く思います。

そして、「好き」の度合いで誰かと競争しているつもりはありませんが、パソコンの画面に映る原稿をスクロールしながら敗北感を感じたのも事実です。

 

その差を埋めるためには、書くしかありません。という訳で、仕事を終えた今晩も限られた時間ですが自分の原稿に向き合います。