40代社会人大学院生、博士を目指す。

岡山を拠点とする年齢的にも経済的にも余裕のない社会人が、少しでも研究実績を積み上げようとあがいています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

とんかつ専門店を超えるとんかつのカツカレーうどん - めんや七福別邸(香川県坂出市)

展覧会を目的に瀬戸内海歴史民俗資料館に向かう途中、おいしいとんかつを食べるために、うどん屋に立ち寄りました。うどん屋でとんかつ? めんや七福別邸は、坂出ICを降りて車で3分の場所にあります。ちなみに本店は高松の香川県庁前で、高松中心部のオスス…

60年代欧米雑貨をじっくり眺めたい「’60年代JETRO収集海外優秀商品」@瀬戸内海歴史民俗資料館

先日、高松(香川)で観た「心を豊かにするデザイン」はおもしろい展覧会でした。特に、1960年代に日本のプロダクトデザイン向上のために収集されたコレクションには強く興味を惹かれました。 knada.hatenablog.com そのコレクションの展覧会が別の資料館で…

上品で特徴的な餡のあっさり最中 - 柴田モナカ本舗(愛媛県四国中央市)

一度食べると他の最中(もなか)は食べられない、という話を聞いて車を走らせて向かったのが柴田モナカ本舗。本来の店名は「白賁堂」かもしれませんが、「柴田のモナカ」で通じているようです。 場所は川之江駅(愛媛県四国中央市)近くの商店街。御多分に漏…

立命館大学大学院博士後期課程の学費は国立大学よりも安い。さらに……

『「その日暮らし」の人類学』を読みながらふと思ったのが、最近手に取る本の著者の、立命館大学教員率の高さです。 まずは『「その日暮らし」の人類学』の小川さやか氏。 knada.hatenablog.com こちらのエントリで紹介した本の福間良明氏も。 knada.hatenab…

マリメッコ、アラビアマニアも必見「心を豊かにするデザイン―讃岐民具連とその時代―」@高松市歴史資料館【瀬戸内国際芸術祭2016】

高松(香川県)でおもしろい展覧会を観てきました。「心を豊かにするデザイン―讃岐民具連とその時代―」です。 1950〜60年代の香川で、洗練されたデザインを用いてさまざまなものを世に出していた活動を紹介しています。香川県庁舎を設計した丹下健三や、高松…

それぞれの社会に適した経済のしくみがある『「その日暮らし」の人類学』(小川さやか著)

待っていた本をようやく購入、夕食後に最後まで読んでしまいました。 『「その日暮らし」の人類学』(小川さやか著)は、「Living for Today―その日その日を生きる―」をキーワードとして、経済、社会の状況をしくみを問い直す新書です。 以下はプロローグで…

立場が人をつくる

立場が人をつくる。強くそう思った日でした。 社外で、時折一緒に仕事をする社会人2年目の女性Tさん。今日はTさん初のプレゼンに立ち会いました。 昨年のTさんは、上司の言われるがままで自分で主体的に仕事をすることはほとんどなかったようです。今年から…

子ども独特の思考を奪ってしまうのはもったないない

子どもとは同居していませんが、定期的には会っています。 先週、一緒に過ごした日に持っていた小さなスクールバッグ。子どもが小さい頃にどこかでもらってきて、何年も使ってきたものです。最近、汚れも目立ち、生地も薄くなってきたな、と思いながらよく見…

友人に口説かれて企画が生まれた夜

新しいモノが生まれそうです。高揚しています。 先ほど、数年来の友人とカフェで打ち合わせをしてきました。イラストレーターの友人は、リアリティのある描き込まれた、少し暗めの絵を武器に活躍しています。 その友人に誘われて待ち合わせのカフェに入って…

「かぐや姫の物語」も参考にしたという40年前の記録映画「奥会津の木地師」

早朝、岡山を発って高知へ。民族文化映像研究所が1976年に制作した映画「奥会津の木地師」の上映会に参加するためです。本映画は、スタジオジブリ「かぐや姫の物語」の参考にされており、ほぼ同構図のシーンが登場します。 木地師とは 木地師とは、漆椀の元…

濃厚くるみダレのうどんを食べたことはあるか - しんぺいうどん(香川県高松市)

先週の香川での仕事では、昼食も夕食もうどんでした。と言っても、香川に行った際の通常運転。 香川ではうどんは昼食(+朝食)なので、夜に開いている店は多くありません。そんな中、夕食に訪れたのが高松市街地にある、しんぺいうどん。久しぶりです。 お…

研究成果を人前で発表することも重要

一段落してコーヒーを前にぼうっとしています。 とある大学を会場とした研究会で発表を終えたことで心身が抜けたような状態になっていて、駅近くのカフェで椅子の背もたれに寄りかかってかれこれ30分は経っている状況です。 さて、私の現在の研究テーマは、…

肉厚のキスを求めて通いたい - もり(香川県三豊市)

今週、仕事の途中で案内してもらった、もり。香川県三豊市にあるうどん屋です。 カウンターに座り、メニューをひと通り見て、旬の天ぷらがトッピングされたぶっかけうどんを頼むことにしました。この日はなんとなく、うどん以外の何かも食べたかったのです。…

こちらでも食べたいエビのカツレツ - 洋食kolme.(岡山市)

もう何年もルーアンという洋食屋に通っています。ルーアンの看板は海老のカツレツ。エビの身を筒状に固めてカツにした特徴的なメニューで、ファンの方も多いかと思います。 knada.hatenablog.com そのエビカツを食べられる店が、岡山市内でもう1軒あります。…

転機は、実は40歳前後にも訪れる。「翼ふたたび」

先日、 TLで流れてきた燃え殻 (@Pirate_Radio_) さんのツイートです。 40代のオッサン同士で深夜に話す話題が〝将来何になりたい?〟だったりするからそこの寝れない君よ!安心して安眠してくれ!40で将来をまだ語る人間が実在します!一日は短いが人生は案…

科研費不採択の順位を知らされてさらに落胆

帰宅してポストの中をのぞくと、日本学術振興会から郵便が届いていました。科研費(科学研究費補助金)落ちた人向けの順位の通知です。 昨年、科研費の奨励研究というカテゴリー(基本的には誰でも応募できる)に応募したのですが、採択されませんでした。研…

この季節は落ち着いたオープンテラスで - REC COFFEE(福岡市)

仕事で福岡に一日滞在していたので、ブランチをREC COFFEE 県庁東店でいただきました。用事が近くだったこともあり、知人に吉塚駅近辺のオススメとして紹介されたのです。 rec-coffee.com 普段はあまり頼まないのですが、今日は珍しくカフェラテを。店内のカ…

何度食べても何度でも食べたい海老のカツレツ - ルーアン(岡山市)

洋食が食べたい、と思ったときにまず思い浮かぶのがルーアン(岡山市)です。 頻度は高くないのですが、長年通っているので(この間移転もしています)、ここでどれだけ食べたのかはわかりません。一番外食しているのはルーアンのような気もします。 ルーア…

遺構とモニュメントの関係性を考える『「戦跡」の戦後史』(福間良明著)

本書は、広島、沖縄、知覧の3か所の比較を通して「戦跡」を考えるという内容です。戦跡を「遺構」と「モニュメント」に分け、「アウラ」の概念を用いながらその相違や関係性の変化を分析しています。以下、「序章」のアウラを取り上げた箇所を引用します。 …

みずみずしい水仙粽(ちまき)で五月を味わう - 湊屋(香川県高松市)

高松駅(香川)に降り立つと、必ず立ち寄る場所があります。それが湊屋。駅から徒歩3分のところにある和菓子屋です。 5月になったので、店頭に並んでいた「水仙粽(すいせんちまき)」を購入。税込216円。湊屋の価格はいつも良心的です。 緑濃い笹の葉3枚で…

多くの資料で物部を語る「いざなぎ流の里・物部 」@高知県立歴史民俗資料館

ぎっしり並んだ資料は、学芸員の物部への想いの表れでしょう。 「いざなぎ流の里・物部 ―神々と精霊の棲む村―」を観てきました。会場の高知県立歴史民俗資料館に着いて中に入ると、今日は観覧料無料とのこと。「歴民の日」という特別な日だったのです。 午前…

モノクロ写真が発する物語性のある光「大原治雄写真展」@高知県立美術館

モノクロ写真の光の表現に驚きました。 久しぶりの完全休日だったので、高知県立美術館で「大原治雄写真展」を観てきました。 高知出身の大原治雄は、戦前、移民としてブラジルに渡り、その後一度も日本に戻ることはなかったそうです。農場経営の傍ら、写真…

個性的な九州諸都市を鳥瞰図で楽しむ『美しき九州』(益田啓一郎編)

ページをめくってもめくっても色とりどりの鳥瞰図。とにかく掲載点数が多いのです。 先日来、「大正広重」と呼ばれた鳥瞰図絵師、吉田初三郎に関する資料を読んでいます。 knada.hatenablog.com 『美しき九州 「大正広重」吉田初三郎の世界』は、福岡を拠点…

「養蚕機織図屏風」には養蚕史的価値もありそう。「高松藩・狩野派!」@高松市歴史資料館

高松市の図書館で原稿用の資料を探したついでに、高松市歴史資料館で「高松藩・狩野派!―御用絵師とその周辺―」を観てきました。高松市の歴史資料館と図書館は同じ建物の中にあります。 ちなみに、岡山から高松に出かけての片道は約55分、1,510円です。地方…

精緻な分析にカラフルな挿図『吉田初三郎の鳥瞰図を読む』(堀田典裕著)

大正から昭和初期にかけて量産された美しい鳥瞰図。中心部が強調され、周辺は魚眼レンズでのぞいたような湾曲した独特の構図で、日本各地の風景が描かれています。手がけたのは吉田初三郎という人物で、当時「大正の広重」とも呼ばれていました。 初三郎の鳥…

カフェのザワザワ感で集中できるサイト

音楽の流れるカフェのザワザワ感でこそ集中できる人、いると思います。私も原稿の内容によっては図書館の静寂よりもカフェのほうが筆が進みます。 そうは言っても、頻繁にカフェに行ける訳でもなく、行ったとしても毎回パソコンを開ける訳にもいかず。そんな…

沙弥島の作品を巡る夕方散策旅【瀬戸内国際芸術祭2016】

香川での仕事の帰り、沙弥島(しゃみじま 香川県坂出市)で瀬戸内国際芸術祭2016の作品を巡ってきました。 沙弥島は、1970年代の埋め立てで陸続きになっており(厳密には島ではない)、坂出市内からバスや車で行くことができます。 駐車場に車を停めて海岸沿…

クワイの入った焼売は忘れられない食感 - totto79(徳島市)

徳島まで来て目の前が真っ暗になったのですが、それはそれとしてもう一つ楽しみにしていた目的があります。それは3月にオープンしたtotto79でのランチです。 徳島駅から10分ほど歩いて、青い鳥の描かれた小さな看板を発見。 メニューは魯肉飯(ルーローファ…

同じ研究内容の論文を見つけてしまい……

今、目の前が真っ暗です。真っ暗なままキーボードを叩いています。 今朝、高速バスに乗って徳島に来ました。徳島大学の図書館でとある文献を探すためです。 先日書き上げた論文は、内容を見ていただいた知人の大学教員からいくつものダメ出しを受けました。 …

社会実験である地域アートには検証が必要では?『地域アート』(藤田直哉編著)

今朝起きて、ネットに繋いでみるとかなり話題になっていたこの記事。記事を読んで今日のミッションが決まりました。仕事帰りに書店に立ち寄ることです。 bylines.news.yahoo.co.jp 先月刊行された『地域アート 美学/制度/日本』は、私も仕事で関わったことの…